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(終了しました)- In circulation – バッグデザイナー 岡本由梨 個展
2019年1月17日(木)~1月27日(日)
会期中休廊:21日(月)、22日(火)
12:00-19:00 (金・土 20:00) 最終日17:00
作家在廊:17日(木)、19日(土)
岡本由梨のバッグの世界には「循環」を感じています。
今回の個展では北海道、蝦夷鹿の革を加工したバッグが中心に並びます。
日々の生活の道具(bag)
私たちの関わる環境や循環を少しだけ意識して選んでみませんか?
シンプルでユニセックス、革のテクスチャも力強さを感じる新シリーズです。
<タンナーよりエゾ鹿革について>
北海道のみに生息する日本鹿の亜種で、本州の日本鹿よりも体が大きい特徴がある。
近年頭数が増加し農業被害や森林などへの環境被害により害獣として駆除されている。
従来は廃棄されていた皮を鞣し有効利用することにより、ethical かつ命を無駄にしないという問題提起するような皮革素材である。
皮革においては、野生動物は家畜と異なり、野山を駆け回ってできた傷も多く敬遠されてきたが、近年、ファッション業界で世界標準になりつつあるsustainable、eco friendlyなどのコンセプトと符号し、徐々に野生エゾシカの皮革としての再利用が注目を集めてきている。
民芸品に留まらず、ファッション業界において魅力あるレザープロダクトとして流通させる為に原皮の段階から精選し、鹿革の風合いを活かし、かつ環境に配慮した植物タンニン鞣し(ヌメ革)に拘っている。
また、顔料は使わず染料のみで着色し、イタリア製ハードワックスで加工することで生まれる
自然なムラと艶が野生鹿の荒々しさと相まってヴィンテージ感、唯一無二の風合いを表現した革となっている。
またエイジングも素晴らしい変化をみせる。
<岡本由梨 / designer ・artisan>
1981年生まれ。2006年よりバッグ製作をはじめる。
バッグメーカーにて勤務したのち、2009年に独立。
2009年よりKISSACO、2015年よりKHOHiをスタート。
https://www.khohi.net/
<ギャラリー蚕室での企画>
・2013年オープン初年度の12月GIFT展より珈琲の麻袋をアップサイクルしたバッグ「KISSACO」で参加
・以後毎年5月開催の「珈琲にまつわる作品展」にて「KISSACO」で参加
・2017年 ”BAGの旅” バッグデザイナー岡本由梨個展 「KISSACO」「KHOHi」2ブランドでの個展開催