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「面/向かい合うもの」

2024年9月5日(木)~9月15日(日)
13:00-19:00 (金-20:00) 最終日17:00
会期中休廊/9日(月)・10日(火)・11日(水)
※初日在廊/石原七生、木村了子、坂田あづみ、髙橋協子、高橋まき子
※他在廊日程はSNSにてお知らせします

私たちは日常の中で様々な役割やアイデンティティを演じています。没入した作品に対峙し触れたとき、その表現を通して隠れていた自己を意識し出会うことになります。それは即ち優れた鏡です。
6名の多様な素材・手法の作家が映し出すもうひとつの存在。
その創作の時間を背景に、現在と向き合う作品群をご高覧下さい。

面オモテ/向かい合うもの

▼参加作家(五十音順)
石原 七生  (画家)
木村 了子  (日本画家)
坂田 あづみ (美術家/刺繍)
髙橋 協子  (陶作家)
高橋 まき子 (ガラス作家)
濱比嘉 詩子 (陶作家)

石原 七生 
石原七生/ISHSIHARA Nanami (web)
東京生まれ
2008多摩美術大学 造形表現学部 造形学科 卒業
今日しかない特別な日、非日常を描いています。物語の持つイメージを接続させること、人との出会い、訪れた場所、忘れられない風景、不安感を含めて心が騒ぐこと、辻褄の合わないことを掻き/描き集める先に、必然性や何かとの共通点を見出したいと考えています。神話、伝承、謡曲などの古典、小説…、様々な物語を読み解き、解釈して絵を描いていく。そのような感覚で作品に向かうことがほとんどですが、この過程で生じる誤読、誤解、読み違いも含めて、おかしなところと紐付けられ飛躍したまま描いている状態に近いように思います。(作家)

木村 了子
木村了子/KIMURA Ryoko (web)
1971年 京都生まれ、1997年 東京芸術大学院修士課程壁画専攻修了
現代東洋の美しい男性(イケメン)をモチーフとした屏風絵や掛軸などの絵画作品を発表。伝統的な日本画の技法や絵画のスタイルを継承しつつ、異性であり愛の対象である「男性」を時にはエロティックに、時にはコミカルに様々なテーマで描き出す。王子様や人魚、ターザンやカウボーイなどファンタジックな男性像が織り成す作品郡は、過去と現在、和と洋が絶妙に交差する独特の画風を形成。絵画制作ほかフィギュア作品や九谷焼制作、映画美術への参加など、幅広い分野で活動。(作家)

坂田 あづみ
坂田 あづみ/SAKATA Azumi (web)
1971 神奈川県生まれ
1994 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒
1997 ロイヤルカレッジオブアート版画コース修了
「いたみ」
それは生き続ける限り、切り離せないもの。
死、老い、病、偏見、人を愛することもまた、「いたみ」。
私は「いたみ」の向こう側を探求し続けている。
過去の女性達の心の拠り所であった、刺繍技術を美術の中に生かし、「いたみ」を縫い止め、補強し、昇華させてゆきたい。「いたみ」の向こう側をあなたが見られるように。(作家)

髙橋 協子
高橋 協子/TAKAHASHI Kyoko (Instagram)
陶芸家 / 茨城県.
1970年 神奈川県茅ヶ崎市に生まれる
1987年 神奈川県立弥栄東高校にて縄文土器制作をはじめる
1991年 武蔵野美術大学短期、工芸デザイン科木工専攻卒業
1998年 笠間市安居に築窯
2003年 廣野敏氏と笠間市泉につばめ窯を開く
2008年 笠間市上郷に移転、築窯
高校時代に力強いエネルギーを放つ縄文土器に魅せられ土に興味を持つ。
地元茨城県を中心にした伝承、民話を収集・研究し、登場する存在(狐、獅子、天狗、龍、鬼、河童など)を陶人形として立ち上がらせています。その優しく力強い姿に、私たちの記憶の中に眠る物語の原風景が呼び起こされ、過ぎ去った時間が足元に続いているという期待と確信が去来します。(蚕室)

高橋 まき子
高橋まき子/TAKAHASHI Makiko  (Instagram)
1998年 武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン科卒業
2000年 東京ガラス工芸研究所 卒業
2010年 神奈川県相模原市にSTUDIO BAU GLASSを設立
睡眠時の夢の中に現れる空想の生命体を捉えた「幻想生物」を「パードドヴェール」のガラス技法を中心にミクストメディアで造形している。
焼成されたガラスの温かく透過する光や幻想的な色合わせ、グラデーションに加えて、細やかな紋様の線は波打つ水面のようでもあり、葉脈や年輪のようにも捉えられ独自の幻獣造形を生み出している。(蚕室)

濱比嘉詩子
濱比嘉 詩子/HAMAHIGA Utako (Instagram)
愛知県生まれ
2002年 沖縄芸術大学美術学部彫刻科卒業
2004年 愛知県常滑市で陶彫刻の制作活動をはじめる
常滑 名古屋 東京 沖縄 京都 静岡 韓国 で発表
2011年 萬古焼コンクール準グランプリ
時代や国もわからない出土品、名もなき作り手が生活の中で生み出した土塊の祈りの像。
濱比嘉詩子の作品にはそれらと同様の素朴さと原始的な祈りの造形があります。(蚕室)

2024-09-05 | Posted in 過去の展示Comments Closed