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(ご報告)「アート×哲学対話」 ~坂田あづみのアート作品からむくむくとでてくる問いをみんなで対話してみる~

「アート×哲学対話」
~坂田あづみのアート作品からむくむくとでてくる問いをみんなで対話してみる~
をギャラリー蚕室さんで開催致しました。

開催した日時:2017年8月27日(日)午後1時~3時半

<ファシリテーターのこばやしゆかさんからのレポート転載>

最初に作品の鑑賞とお茶タイム。アイスブレイキングとして作家さんの作られたクッションに、作品から出た糸をつなぎ合わせたものでコミュニケーションボール作りをしました。アート作品を対話者と共に作るという試みをしてみました。

その後、作品からわき出る問いを対話しました。

選ばれた問いは「アートを見たいという欲望は何なのか?」

私達は何か作品を知ってギャラリーや美術観に行く訳ではないけれど、見ているうちに何かコレ!と響くことがある。作家は見に来る人に沿って作品を作っている訳でも、かといって無視もしていない。作る者と見る者の一致点や合致点がどこかにありそうだという日頃の思いから出された問いでした。

そもそもなぜアートを見たいのか?アートを見た後で気持ちが揺さぶられてグルグルする気持ちはどうすれば良いのか?アートを買いたい気持ちとは?アートを身に着ける行為とは何か?問いが問いを新たに生み出しながら、対話者とアートとの関係性、距離などが語られて、様々な気づきのある対話となりました。

日頃は学生相手に哲学対話を授業で実践しているのですが、大人はより具体的な経験の中で紡がれてきた豊かな言葉を持っており、観念的な言葉のやり取りを超えた味わいのある対話となりました。

最後に、作家さんの付けたタイトルと作品の解説を配りました。最初はタイトルもつけてなかったので、各自が持ったイメージと作家のコンセプトのギャップをそれぞれで感じ取ってもらって解散となりました。

ギャラリー蚕室さん、坂田あづみさん、ありがとうございました。またモヤモヤ、グルグル、作品を前に対話をしたいです。

2017-08-30 | Posted in BLOG, ワークショップComments Closed